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《アスナール・サーガ1》
金星人の脅威 Los hombres de Venus (Silente,1999)
ジョージ・H・ホワイト George H. White
スペインのSFを語る上で触れずにはすまされないシリーズが復刻版として出版された。最初の刊行は1953年。バレンシア生まれの作家、パスクアル・エンギダノス・ウサーチがジョージ・H・ホワイトという筆名で発表した作品群である。続き》
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《アスナール・サーガ2》
黄禍軍団 La horda amarilla (Silente,1999)
ジョージ・H・ホワイト George H. White
スペインのスペースオペラ《アスナール・サーガ》の二巻目である。本書には、第四話「黄禍軍団」、第5話「星間治安隊(Policia Sideral)」、第6話「灰色忌獣人トルボッド(La abominable bestia gris)」の3話が収録されている。表紙は1巻目と同様、文字だけが配されただけの地味なものなので、ここでは1950年代に出版されたオリジナル版の第4話の写真を載せた。続き》
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《アスナール・サーガ3》
帝国の征服 La conquista de un imperio (Silente,1999)
ジョージ・H・ホワイト George H. White
スペインのスペースオペラの3巻目。この巻に収められているのは、第7話「帝国の征服(La conquista de un imperio)」と第8話「闇の王国(El
reino de las tinieblas)」の2話分。写真は1950年代に発行されたオリジナル版の表紙である。続き》
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《アスナール・サーガ4》
地球奪還 La salida hacia la Tierra(Silente,2001)
ジョージ・H・ホワイト George H. White
スペインのスペースオペラの四巻目。収録作は第9話「地球奪還」第10話「世界の破壊者、来襲」第11話「ロボット戦争」の3話分。続き》
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《アスナール・サーガ5》
レデンシオン応答せず Redensión no contesta(Silente,2001)
ジョージ・H・ホワイト George H. White
スペインのスペースオペラの5巻目。収録作は第12話「レデンシオン応答せず」第13話「不幸な支配」第14話「エックス部隊」の3話分。続き》
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《アスナール・サーガ6》
ナウムの侵略 Invasión Nahumita(Silente,2001)
ジョージ・H・ホワイト George H. White
スペインのスペースオペラの6巻目。収録作は第15話「ナウムの侵略(Invasión Nahumita)」第16話「暗闇の海(Mares tenebrosas)」の2話分。続き》
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《アスナール・サーガ7》
対決!ナウム帝国 Contra el Imperio de Nahúm(Silente,2002)
ジョージ・H・ホワイト George H. White
スペインのスペースオペラの7巻目。収録作は第17話「対決!ナウム帝国(Contra el Imperio de Nahúm」第18話「緑の戦争(La
guerra verde」の2話分。続き》
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《アスナール・サーガ8》
バレーラ暴動 Motín en Valera (Silente,2002)
ジョージ・H・ホワイト George H. White
スペインのスペースオペラの8巻目。収録作は第19話「バレーラ暴動」(Motín en Valera), 第20話「植物人間の謎」(El enigma de los hombres planta)の2話分。続き》
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《アスナール・サーガ9》
人類の災厄 El azote de la Humanidad (Silente,2002)
ジョージ・H・ホワイト George H. White
スペインのスペースオペラの9巻目。収録作は第21話「人類の災厄(El azote de la humanidad)」第22話「反乱軍の巨星(El
coloso en rebeldía)」第23話「獣人の降伏La bestia capitula)」の3話分。続き》 |
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《アスナール・サーガ10》
固体光線 Luz sólida(Silente,2002)
ジョージ・H・ホワイト George H. White
スペインのスペースオペラの10巻目。収録作は第24話「固体光線(Luz sólida)」第25話「チタン人間(Hombres de titanio」第26話「太陽は死んだ!(¡Ha muerto el sol!)」の3話分。続き》 |
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《アスナール・サーガ11》
地球を逃れて Exilados de la Tierra (Silente,2002)
ジョージ・H・ホワイト George H. White
スペインのスペースオペラの11巻目。収録作は第27話「地球を逃れて(Exilados de la tierra)」第28話「千年帝国(El
Imperio Milenario)」の2話分。続き》
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《アスナール・サーガ12》
故郷への帰還 Regreso a la patria (Silente,2002)
ジョージ・H・ホワイト George H. White
スペインのスペースオペラの12巻目。収録作は第29話「故郷への帰還(Regreso a la patria)」第30話「死闘(Lucha a muerte)」の二話分。このシリーズは1953年から1958年にわたって書かれてきたが、ここで一旦、終了。これが第1期の最終話となる。
続き》
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《アスナール・サーガ13》
遥かな世界 Universo remoto (Silente,2003)
ジョージ・H・ホワイト George H. White
スペインのスペースオペラの13巻目。収録作は第31話「遥かな世界(Universo remoto)」第32話「巨大生物の世界(Tierra de
Titanes)」の二話分。第1期の終了から17年後の1975年に始まった第2期の第1巻。物語上では、276年の歳月が流れている。
続き》
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《アスナール・サーガ14》
死の天使 El Ángel de la Muerte (Silente, 2003)
ジョージ・H・ホワイト George H. White
スペインのスペースオペラの14巻目。収録作は第33話「死の天使(El Ángel de la Muerte)」第34話「新しい魔術(Los
nuevos brujos)」の二話分。惑星船バレーラが軌道天体アトロンに到着してから1年後の物語である。
続き》
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《アスナール・サーガ15》
地球奪還 Conquistaremos la Tierra (Silente, 2003)
ジョージ・H・ホワイト George H. White
スペインのスペースオペラの15巻目。収録作は第35話「地球奪還(Conquistaremos la Tierra)」第36話「司令艦橋(Puente
de mando)」の二話分。地球が征服されて脱出してきてから1万4000年後、人類は地球を奪還しようと、艦隊を組織して出発した。。
続き》
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《アスナール・サーガ16》
未来からの来訪者 Vinieron del futuro (Silente, 2012)
ジョージ・H・ホワイト George H. White
スペインのスペースオペラの16巻目。収録作は第37話「時間旅行者(Viajeros en el tiempo)」第38話「未来からの来訪者(Vinieron
del futuro)」の二話分。超光速航行の実験で、フィデルとミゲルアンヘル・アスナールは1945年、第二次世界大戦中のドイツ・ドレスデンに到着した。
続き》
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《アスナール・サーガ17》
宇宙の彼方へ Al otro lado del universo (Silente,2012)
ジョージ・H・ホワイト George H. White
スペインのスペースオペラの17巻目。収録作は第39話「宇宙の彼方へ(Al otro lado del unverso)」第40話「怒りの小惑星(El
planetillo furioso)」第41話「幽霊軍隊(El ejercito fantasma)」の三話分。ハイパースペースを航行中、事故に遭遇、乗組員が目覚めた時バレーラは侵略されていた!
続き》 |
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《アスナール・サーガ18》
反物質! ¡Antimateria! (Silente,2013)
ジョージ・H・ホワイト George H. White
スペインのスペースオペラの18巻目。収録作は第42話「反物質 !(¡Antimateria!)」第43話「異次元の地球(La otra tierra)」の二話分。今回は反物質世界で水棲生物の惑星と遭遇。43話では地球のニューヨークにフィデル・アスナールが降り立つ。
続き》 |
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《アスナール・サーガ19》
100万年 Un millón de años (Silente,2013)
ジョージ・H・ホワイト George H. White
スペインのスペースオペラの19巻目。収録作は第44話「100万年(Un millón de años)」第45話「ロボットの反乱(La rebelión
de los robots)」の二話分。リングワールド「アトロン」へ帰還すると100万年が経過しており、カマキリと新種族グーロが支配する天体となっていた。続き》 |
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《アスナール・サーガ20》
生存戦略 Supervivencia (Silente,2013)
ジョージ・H・ホワイト George H. White
スペインのスペースオペラの20巻目。収録作は第46話「生存戦略(Supervivencia)」第47話「邪悪種族トルボッド!(¡Thorbod!,
la raza maldita)」の二話分。ロボットの反乱後、アスナールやマクレーンなどの軍幹部はアトロンに追放されたが、マクレーンは「レナシミエント(新生)共和国」を樹立、独裁制を敷いてアスナールたちを迫害し始めた。続き》 |
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《アスナール・サーガ21》
神々の帰還 El retorno de los dioses (Silente,)
ジョージ・H・ホワイト George H. White
スペインのスペースオペラの21巻目。収録作は第48話「神々の帰還(El retorno de los dioses)」第49話「その後の地球(La
tierra después)」の二話分。アトロンにトルボッドが来襲!。地球に向かうため亜空間宇宙に入ったが、着いてみると、その地球は「ムー大陸」の時代だった。続き》 |
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《アスナール・サーガ22》
アトロンの残留者(Los Últimos de Atlón) (Silente,)
ジョージ・H・ホワイト George H. White
スペインのスペースオペラの22巻目。収録作は第50話「アトロンの残留者(Los Últimos de Atlón)」第51話「惑星船の闘い(Guerra
de Autoplanetas)」の二話分。アトロンに残留したものとトルボッドとの戦闘が始まる。バレーラの帰還まで耐えなければならない。続き》 |
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「異星の老婆の物語」 Fábulas de una abuela extraterrestre (Oceano, 2002)
ダイナ・チャビアノ Daína Chaviano
今回は、キューバ出身の女性作家ダイナ・チャビアノを紹介します。一九七九年にキューバのダビデ文学賞に新設されたSF部門を「Los mundos
que amo(わたしの愛する世界)」で一回目の受賞をするという快挙を成し遂げた後、八三年に短編集「Amoroso planeta(恋する惑星)」、続き》
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「仮面の街」 La ciudad Enmascarada (AJEC, 2011)
ラファエル・マリン Rafael Marín
スペインSF界のベストセラー作家、ラファエル・マリンの最新刊で、長編小説としては、6年ぶりの新刊である。現代のカディス(マリンの在住地)を舞台にした長編小説。続き》 |
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「基本だよ、チャップリン君」 Elemental, querido Chaplin (Minotauro, 2005)
ラファエル・マリン Rafael Marín
世にシャーロック・ホームズが登場する小説は多数あるが、チャールズ・チャップリンとの共演は初めてだろう。といっても、映画で有名になってからのチャップリンではなく、若い頃のチャップリンで、六才の時ホームズの「ベイカー街遊撃隊」の一員として活躍したという設定からはじまるのである。続き》
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「虚空の戦士」 Guerreros del aire (Ediciones B, 2016)
ガブリエル・ベニテス Gabriel Benítez
メキシコのSF作家、ガブリエル・ベニテスがアニメ制作会社「エクソド(Exodo)」のために書き下ろしたアニメの原作。制作側はとても乗り気で、コンセプトアート(http://guerrerosdelaire.weebly.com/)まで作ったのだが、結局は、制作まで至らなかった。作者のガブリエル・ベニテスとは2009年からFacebookでの知り合いで、この本は出版前のPDFの形でFacebook経由で送ってもらったもの。続き》 |
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「死者たちよ、一歩前進されんことを」 Que den un paso al frente los caídos (2016)
ジョシュ Yoss
キューバのSF作家、ジョシュの最新作。「ルナティック」31号に掲載する「介錯」訳了のお知らせをしたら、返事に添付していただいたもの。ファイル形式は”doc”で、A4に印刷して164ページの長編。最後に2016年4月13日と日付が書いてある。2017年キューバのヘンテ・ヌエバ出版社から出版され、同年のエダ・デ・オロ(黄金時代)賞を受賞。続き》 |
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「旅人たち -メキシコSFの25年-」Los viajeros -25 años de ciencia ficción mexicana (Ediciones SM, 2010)
ベルナルド・フェルナンデス Bernardo Fernández,Bef
「メキシコSFの25年」とはなっているが、1984年作から2010年作まで、ベテランから新人まで一通り取り揃えてある。収録作の傾向として、テーマが終末世界、あるいは破滅後の世界、そして時間テーマが多いのが少し気になる。続き》 |
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「たぶん来ない旅行者のために」Para viajeros improbables
(Arlequín Editorial, México, 2012)
セシリア・エウダーベ Cecilia Eudave
本文の方は著者がこの10年に書いてあちこちの雑誌などに掲載されたもの(中には未発表のものも)をまとめた短編集である。短編といっても、2ページ、長くても3ページぐらいしかないの本当に短いものばかりだ。続き》 |
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「時を越えた探索」 Contra el tiempo (Artifex 2001)
ラファエル・マリン フアン・ミゲル・アギレラ Rafael Marín & Juan Miguel Aguilera
2002年のスペインSF大会Barnaconで、参加者の投票によって選ばれるスペインの星雲賞というべき「イグノトゥス賞」の国内SF中篇部門を受賞した作品。ラファエル・マリンとフアン・ミゲル・アギレラというスペインSF界ではベストセラー作家の二人が手を組んでいる。続き》
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「光の涙」Lagrimas de Luz (Ediciones Fenix, 1984)
ラファエル・マリン Rafael Marin
いまやスペインSF界のベストセラー作家となったラファエル・マリンの第一長編である。スペインSFの「以前」と「以降」を作った古典的小説などといわれ、評価は高い。
私が読んだのは八四年度版だが、〇二年に同じ宇宙史に属する短編「A tumba abierta(開いた墓に)」と「Ebano y Acero(黒檀と鋼鉄)」の二編を加えた形で新装版が出版された。続き》
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「北緯12度 ベネズエラSF短編集」12 grados de latitud norte --Antología de ciencia ficción venezolana (Ubikness,
2015)
フアン・カルロス・アギラル、ホルヘ・アブレウ、ロナルド・デルガードフィリ・ファチーノ、スサーナ・ススマン Juan Carlos Aguilar, Jorge Abreu, Ronald Delgado, Fili Fazzino, Susana Sussmann
横浜でのワールドコンで出会ったベネズエラのSFファンクラブAVCFyF(ベネズエラSF&ファンタジー協会)のJuan Carlos Aguilarが編集にかかわった短編集。スペイン語圏SFとベネズエラのSFを詳しく解説した序文つき。Kindleで買える。続き》 |
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「モンスターな人生」Bestiaria Vida(Ficticia Editorial, México, 2008)
セシリア・エウダーベ Cecilia Eudave
静岡での日本SF大会「DonburaCon L」にあわせて発行されたBAMU、イスカーチェリ、科学魔界40周年記念号「SFファンジン」55号に短編が掲載されたメキシコのセシリア・エウダーベの第2長編。掲載された「頂上(El
ascenso)」はSFだったが、この長編は幻想小説で、彼女の本領はこちらの方。続き》
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「夢の紡ぎ手2004年度版」 Fabricantes de sueños Selección 2004 (AEFCT, 2004)
ベレン・ブランコ、アルベルト・ガルシア=テレサ選 Belén Blanco & Alberto García Tereza
スペインF&SF&T協会(Tはterrorで恐怖小説)が一九九九年度から出版している年次傑作選である。この二〇〇四年度版は、二〇〇三年に出版された短篇集、雑誌、ファンジンの中から優れた作品を八篇集めたものだ。続き》
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「夢の紡ぎ手2005年度版」 Fabricantes de sueños Selección 2005 (AEFCT, 2005)
ホセ・カルロス・カナルダ、アントニオ・ホセ・セルベロ、ホセ・ビセンテ・オルトゥーニョ選
José Carlos Canalda & Antonio José Cerveró &
José Vicente Ortuño
AEFCFT(スペインF&SF&T協会)出版の年次傑作選である。今年はベルムーデス・カスティージョ、トレス・ケサーダというベテランから新鋭、新人まで、そして、アルゼンチンとキューバ出身作家からも選ばれて、内容的にもバラエティー豊かな全十篇となった。続き》
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「夢の紡ぎ手2006年度版」 Fabricantes de sueños Selección 2006 (AEFCT, 2007)
テルビ(ビルバオ例会”テルトゥリア・デ・ビルバオ”)選
Terbi (Tertulia de Bilbao)
AEFCFT(スペインF&SF&T協会)出版の年次傑作選である。今年はテルビというビルバオのSF例会のメンバーによるセレクションである。前年度版まであった、著者と作品についての解説がなくなり、表紙イラストもあまりセンスがいいとは思えないなど、ちょっと手を抜いたかと思われるが、作品自体は読み応えのある作品を13作ならべている。続き》
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「夢の紡ぎ手2008年度版」 Fabricantes de sueños Selección 2008 (AEFCT, 2009)
カルロス・A・ゴメス、フアンマ・サンティアゴ、フアン・ホセ・パレーラ、ミゲル・プエンテ、マグヌス・ダゴン、ピリー・B選
Seleccionado por Carlos A. Gómez, Juanma Santiago, Juan José Parera Miguel Puente, Magnus Dagon y Pily B
AEFCFT(スペインF&SF&T協会)出版の年次傑作選である。例年に比べてSF的設定が少なく、ホラー系のストーリーが多い気がする。ドミンゴ・サントス、セルヒオ・マルス、サンティアゴ・エクシメノ以外の作家はあまり名を見かけたことがないが、読みやすい作品も多く、なかなか面白い短編集であった。続き》 |
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「夢の紡ぎ手2009年度版」 Fabricantes de sueños Selección 2009 (AEFCT, 2010)
Pily B.,Juan Antonio Fernández. Madrigal, Carlos A. Gómez, Juan Ángel Laguna
Edroso, Juan José Parera y Rafael Rius.
AEFCFT(スペインF&SF&T協会)出版の年次傑作選である。最近、このシリーズが手に入らなくなっていたのだが、今年(2012年)になって2007~9年版が一気に手に入ったので、最新の2009年版から紹介する。(2012/5)続き》
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